1/100 MG ズゴック 使用
今回水陸両用MSを作成するに当たって水陸両用とはどういうものなのかということ を考えました。
イメージソースは実在のソビエト原子力潜水艦の事故を題材とした作品「K-19」を 観たことから発想しました。
このMSがどういう仕組みで水中に潜ったり浮上してきたりできるのかということに 着眼を置き潜水艦についてインターネットでいろいろと調べたのですが結局、たいし
た情報も出てこなく「K-19」のパンフレット写真を参考にコンセプトデザインして みました。
まず、最近のガンプラ作成においてよく神経質気味に行われている作業として「ひ け」処理がありますが「ひけ」というものは本来理にかなったものかもしれません。
なぜならこんな巨大な兵器の外板がゆがみも無く表面がスムーズなことはめったに無 いことでしょう。
MSに比べ小さな実在の自動車でさえ光に照らして表面を見てみる と「うねり」が見えるのが分かるはずです。
そこで「K-19」の映像で気付いたのですが外板のプレート単位に裏のフレームに 沿って凹んでいたりしているのです。
当然、通常の3倍暴れるアズナブルさんなんだ から水中にも過激に潜ることでしょう。その結果、水圧により外板が機体内部側に押
され凹んだりゆがんだりするわけです。「K-19」の映画でもそういったシーンがあ りました。
その表現を頭部に施してみました。MGズゴで不評のモノアイスリットの支柱を今 回、逆に活かしてプラバンで頭頂部に向かって裏フレームを表現し、そのフレーム間
にパテで外板の凹みも表現しています。
模型誌で遮音タイル表現をしているズゴックやグラブロがあったのですがこの表現も
しようかとは考えましたが今回はしていません。
あと、潜水艦としての機能としてバラストタンクによる潜水・浮上があります。それ
を行うための排水スリットをボディの数箇所に設けています。
このMGズゴは大変いいキットだと巷では言われていますが(たしかにいいキットで す)ようく見ると、どうも本来のズゴのラインでは無くなんとなくおかしいように思
えます。
まず、頭部から肩にかけてのラインで段差がきつすぎ、まるで灯台や灯篭の様に見え ます。何がおかしいんだろと考えてみるとモノアイスリットの支柱がほぼ垂直に立ち
上がっているからです。熱を加え支柱の角度を斜めになるよう変更しました。
キットのモノアイシールドは支柱と離れていて一体整形になっているのですがこれで は強度が足らなく水圧に負けてしまうだろということで透明のプラスチック板(商品
パッケージとかのやつ(笑))で新造し支柱に隣接させました。
それともっとおかしいデザインがあるのですが、真横から見てみると良く分かるので すがモノアイスリットが前方から後方にかけてS字カーブを描いているのです。(正
直なんじゃこれって思いました)こういったところを踏まえ上半身全てにパテを盛り
形を修正しました。(肩幅も狭くてこれでは寸胴状態なので逆三角形体系になるよう 延長)
これでポッコリ頭が飛び出ている感が無くなったと思います。
ジムを貫かせる為とより獰猛なイメージにする為、爪を巨大化。
劇中でシャアが空からジャブローに降下している時、対空砲をよける為にすばやく真 横に飛んでいました(量産型はよけることが出来ず撃墜されていました)AMBAC
システムなるものが最近の設定にあるみたいですがここはカニ横飛びスラスターを腰 側面に付けてみました。
あとモノアイのカメラ自身が光るのは私的にはリアルじゃないと前々から思っていた のですが、そこで考えてみました。作品画像ではモノアイシールドを曇らせすぎたの
で見にくいですが、モノアイユニットの最中心部に発光する部分を、その左右に本当 のカメラを小さなHアイズで配置しています。左右に分けることで2点間差異により
立体視できることとズゴの場合モノアイがニュートラルポジションにある時、真ん中 の支柱が邪魔で前を見えないという不具合?も解消できます。
今回はディテールアップならぬディテールダウンもやっちゃってます。最近、流行りのように機体各所に長方形の小さな穴がまるでデザインの間埋めの為の様に施されてますよね(SEED物以降特に)。何かその存在理由があればいいんですが、意味の無さげな部分のディテールは排除しました
。
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